3日連続は初めてにして、今期最後の千葉マリーンズ戦の観戦となりました。幕張メッセゲームショウが開催されていたため駐車場探しに苦労しました。
ゲームは唐川侑己の立ち上がりが安定せず初回に失点し、ヒットを量産されながらも踏みとどまる老獪なピッチングが7回ツーアウトから破綻。前日快投の荻野忠寛を出し惜しんで根本朋久内竜也が傷口を広げて同点に追いつかれる流れも今シーズンよく見た光景ではありましたが、勝ち越されなかったのはよくがんばったとおもいます。
千葉側は同点に追いつかれるまでは長打と4回の集中打にみられるこの3戦で顕著な強いチームの点の取り方。その後は延長12回の1アウト3塁からスクイズ失敗ダブルプレーまでほぼ封じ込まれました。
前半は大攻勢の圧勝ムードで、後半はヒヤヒヤの手に汗を握る展開にサヨナラのチャンスがあったにもかかわらず、スタジアムの異様なムードで試合の印象が希薄なものになってしまいました。

今日の主役の西岡剛はトーナメントのような強いモチベーションを保っていました。とくに守備のときは打球にすべてくらいつき、全プレイヤーと綿密にコミュニケーションを取り、いつもの「これが少年の夢を語る選手か?」というようなチンタラしたふざけたキャッチボールも影をひそめ、全日本級の選手であることを再認識させてくれました。ひとりで、3万人の観客に相対し、普段以上の力を出して、喝采を浴びた。こんなことができる選手がいたことを忘れないようにしたいとおもいます。
また、オリックスバファローズの選手たちもこの日の西岡には良くも悪くも特別な意識をもってくれたようで、タフィー・ローズ選手が盛んに話しかけていた姿が目に焼きついてます。とりわけ金子千尋投手が真っ向からすばらしいストレートの連投で挑んだ姿には深い感動を覚えました。

さて、昨日危惧したライトスタンドの一角では西岡の願いが通じたか、フロント批判の横断幕が降りたかわりに西岡中傷の横断幕と応援ボイコットで応えました。昨日起こっていたフロントの解任を求めるコールもありません。単純に矛先が変わっただけです。これはケンカのやり方として、声の上げ方としては下の下ですな。昨日の横断幕を掲げ続けなきゃ。

けっきょく「なんで西岡だけ応援ないの?」と聞かれて困る状況ができてしまいたいへん遺憾でした。ようやく、あのライトスタンドの一角のことがわかってきたので整理ついでに、書いてみることにします。