本日・・・ いや、昨日はソフトバンクホークス戦。
球界の盟主にふさわしい強い強いチームですが、なぜかわたしはそんなに強く、こわい印象がない。調べてみると、わたしがマリンスタジアムで見た限り、4勝2敗。去年のホークスが調子が悪かったことももちろんのことながら、小回りの効かない巨大戦艦と小回りしか効かない駆逐艦で構成される前近代的な良くも悪くも王貞治的なチーム。西武や日本ハム、一応千葉も含めた、選手個々でロングヒットも足攻もアリが全盛のパリーグにおいては異色といっていいセリーグ的なチーム構成で、やや、戦艦の大砲に錆が浮き、駆逐艦の機動力にも翳りがみえてきた昨今では昨年の低迷も頷けるところですが、今年は完全に持ち直してきましたね。
錆びた大砲などと揶揄しておりますが小久保、松中はアベック弾を叩きこみ、ホークスファン快哉のゲームとなっておかしくないはずですが、エラいゲームになりました。

しかし小久保選手のホームランは美しかったなあ・・・。余談ですが、現役で、というより近10年で、ホームランの弾道が美しい選手といえば小久保と、現西武の江藤選手です。今日は打球をずっと追ってて小久保の動作を確認できませんでしたが、バットをかっこよく投げててくれたらうれしいなあ。風に戻されてギリギリでしたけど小久保の滞空時間の長い長い美しい放物線のホームランだからこそ、なにをしても許されます。

8回裏、マリーンズの一挙5点も猛攻で球場のボルテージもわたしのテンションも最高のものになりましたが、松中のズドンと突き刺さるホームランと村松有人選手のきれいに右中間を割る三塁打で万事窮す。

本日、注目していたのはホークスの長谷川勇也選手。現在、日本球界最高のセンターであるハムの糸井嘉男選手とどっちこっちぐらいの素材という先入観でみておりましたが、レフトのオーティズ選手に足を引っぱられる形でけっこう右も左も後ろも割られてしまってました。打つほうもややヤマ張りに頼っているようで、ストレートに差し込まれる場面がしばしば。ただ、糸井が明らかに稲葉選手の影響でブレイクしたように、長谷川も監督や多村選手のようなすばらしいお手本のもと、あと一歩階段をのぼって最高のセンターフィールダーになってもらいたいと切に願います。

マリーンズは、ほんとうにおもしろいゲームを提供してくれるすばらしいチームだと再認識できてうれしくおもってます。ホークスファンの方も相当肝を冷やしたでしょう。
勝てない理由はそれぞれでしょうが、里崎の攻守にわたる不調が深刻なようにおもえます。きょうの唐川へのリードもしかりですが、すべてのバッターにウイニングショットを投げさせなければならないとか、ほとんど2-3になる、素人目にもカーブを狙い打たれているのに井上コーチがマウンドに行くまでパターンを変えないといった配球のマズさがこのところ顕著です。バットを持っても、今日は目をつぶって振ったところにボールがきたような一発がありましたが、基本、空振り・空振り・見逃しという淡白な三振が多い。
中日・谷繁選手、阪神・矢野選手の例を解くに及ばず、あと最低5年はマリーンズの扇の要であり続けて欲しい里崎選手。いいときもあれば悪いときもあるでしょう。がんばれ里崎、がんばれ里崎智也